ある夫婦の肖像


 夜中に、急に目が覚めることがある。
 暗闇の中、ぱちりと音がしそうなほどに唐突に、まぶたが開く。
 不可思議な手触りの夢よりも、かたわらで規則正しく繰り返される寝息が現実だという事への安心感が、ひしひしと身体を包みやがて再び眠りに落ちる。
 今夜も、いつもと同じに私はまぶたを閉じた。
 妻は・・・眠っている。
 夜明けには、まだ遠いはずだ。朝の早い妻を起こさないように、私はそっと肩を抱き寄せたいのを我慢する。
 眠りを妨げてはならない。妻はこの国でもかなりの重要な役職に就いていて、その職は肉体的にも精神的にも過度の緊張を要求するものであったから。
 だから、回復をもたらす睡眠を妨げてはならない。
 もっとも、この国の要職、元老院議長の妻、後宮の女官長の睡眠を妨げられる者など、そうそういるはずもないが。
 私は、想いをめぐらせる。もう一眠りしよう。夜明け前には妻は起き出すだろう。
 が、しかし。
 妻がいきなり跳ね起きた。
「・・・ど、どうしたんだ?」
 あまりに唐突だったので、面食らう。こんなことは・・初めてだった。
 妻は落ち着かぬげにきょときょとと視線をさまよわせている。
「・・・ユーリさまが・・・」
「・・・夢でも見たのか?」
 ユーリさまというのは、私がお仕えする皇帝陛下のたった一人の妃で、この国の皇后陛下で、おまけに妻が命を捧げてお仕えしている相手だった。
「ユーリさまが・・・いらっしゃいます」
 なにを、馬鹿な。寝ぼけたんだろう。
 そう、口にしかけて、とどまった。
 言うと妻が腹を立てるから、ではない。不穏なざわめきが聞こえたからだ・・・ちょうど正門のあたりから。
「ユーリさまですわ!!」
 言うと妻は寝台からすべり降りた。
「ハディ!?」
 おざなりに唇をかすめたまま、さっさと服を着始めた妻に非難めいた声をかける。
「ユーリさまが、今頃おいでになるはずがないだろう」
 言いながらも、私の耳は正門で守衛になにごとか言っている甲高い声を捉えていた。
 ああ、妻よ。おまえの忠誠心はすばらしい。予知能力のように、来訪を予想するなんて。
「こんな朝早くに、なんのご用でしょう?」
 朝、ではない。きっぱり言うが、いまは夜だ。
 私も失礼のないように衣装を整えると、廊下に飛び出した妻の後を追う。
 ろくでもない、なんて口が裂けても言わないが。


「聞いてよ、ハディ!!」
 憤懣やるかたなし、といった体で皇后陛下は叫んだ。
 夜中だ。
「カイルがひどいの!!」
 あまりに豊富すぎる経験から言うが、「カイルがひどい」と表現されたときの皇帝陛下は実はあまりひどくない。
 なんというのかな?これは・・・「犬も喰わない」だ。
「まあ、ユーリさま陛下がどうなさったのです?」
 どうして、それなのに妻は律儀に訊ねるのだろう?
「聞いてよね!」
 聞いている。
「昨日ね、寝る前にセネトをしたの!!」
 寝所に入ってからか?陛下も随分と余裕を持たれるようになったものだ。
 どうでもいいことで感心してしまう。
「そしたらね、負けたのよ!!」
 まあ、陛下に勝てる者はそうそういないだろうからな。
「これで、999連敗!!」
 ・・・
「カイルったら、あたしに『おまえ、セネトの才能はホントに無いなあ』ですって!!」
 いや、ある意味才能かも知れないぞ・・。
 しかし、たしかに陛下はひどい。私なら、100回負けた時点でそう宣告するだろうに・・・10回でもいいか。
「このままじゃ、1000連敗になっちゃうよ!」
 明白だな・・・だが、ユーリさまはまだセネトをするつもりなんだろうか?  
「まあ・・・お気の毒に」
 妻の声。気の毒という問題ではないだろう。
「ねえ、ハディ、このまま負けたくないの!!」
 負けたくないなら、セネトをしなければいい。
「絶対、カイルに勝ちたいの!!」
 ・・・・・・・無謀だ。
「お願い、勝ち方を教えて!!」
 そう言うと、ユーリさまは『皇帝殺し』のポーズをとられた。胸の前で指を組んで、きらきらさせた瞳で上目遣いに見上げる、あれである。
 このポーズをとられると、陛下は骨抜きになる。
 ユーリさまが戻られるまでいらいらと私に当たり散らしたりされるくせに、外出を許可したり、あとでこっそり棒でつつきまわったりしていじめるくせに魚を飼うことを許したりされる。
 迷惑きわまりない。
「・・・・分かりましたわ・・」
 妻の声が・・・震えていた。まさかとは思うが。
「そこまで、おっしゃるんですもの、ぜひともユーリさまに勝っていただきましょう!!」
 涙声だ。
 私は愕然とした。
 ああ、妻よ。皇帝のみならず、おまえまでこのポーズで殺されてしまうのか?
「ホント?ハディ!!」
「もちろんですとも!!」
 なにを安請け合いをしているんだ?相手は皇帝陛下で、ユーリさまは999連敗の身の上だぞ?
「ここにいるイル・バーニがっ!!」
 急に肘を掴まれ、ぐいっと前に突きだされた。
「命に替えても、ユーリさまを勝たせてみせます!!」
 ・・・・・・・・え?
「ありがとう!!イル・バーニ!!」
 ユーリさまが涙で潤んだ瞳で私の手をしっかり握った。
 あ”あ”あ”あ”っっ!!そんな目でみないでくれっ!!
「イルに教われば、大丈夫だね?」
「お任せ下さい」
 って、何を言っているんだ・・・私の口・・・。



 ふらふらだった。
 天才的に筋の悪いユーリさまに、夜明けまでセネトの仕方を教えた。
 他のことには優れておられるのに、なぜセネトだけ・・。
 とにかく、妙に血走った妻の目に見守られながらひたすらゲーム磐を睨み続け、ようやく仕事だと言って解放された。
 今夜ユーリさまが勝てるかどうかは・・・多分、無理だろう。
 執務室にはいると、ふらふらの元凶のもう一方の皇帝陛下が、蒼白な顔で窓辺で立っているのが目に入った。
 皇帝陛下は私の顔を見ると、よろめきながら近寄って来た。
「聞いてくれ、イル・バーニ」
 いやです。
 言えたらどんなに気持ちがいいだろう。
 しかし、私はそんなことはおくびにも出さずに、平然とした顔で応えた。
「いったいどうなさったのです、陛下」
「・・・ユーリが・・」
 陛下は、私の服をがっしりと掴まれた。
 今日は・・・仕事になるんだろうか?
「ユーリが、浮気をしているらしいのだ!!」
 やはり、今日は休めばよかったな。頭痛がする。
「朝、知らない間に寝所から抜け出していたのだ!!」
 夜抜け出すよりは成功率が高いだろう。
「なのに、朝食時には平気な顔で戻って来ている・・私が気づかないと思っているのだ」
 その時のユーリさまを思い出したのか、陛下の唇はわなわなと震えていた。
「あいつは・・・私に隠れて・・男と逢っている!!」
 ええ、私と会ってたんですよ。セネトをするために。
「どうすればいいのだ、イル?あれに捨てられたら・・・私は生きていけない!!」
 さて、どうしよう。ここで、ユーリさまの逢い引きの相手は私だと言えば、逆上した陛下は斬首を命じられるかもしれない。
 私はとりあえず、陛下の指を服からひっぺがして、離れたところにさりげなく避難した。
 せきばらいをひとつ。
「陛下、畏れながら、ユーリさまが陛下以外の殿方に心を移されるとは思えません」
 このセリフもいい加減、言い飽きたな。もっと斬新な言い回しを考えなくては。
「抜け出されたことには、なにか・・・理由があるのでは?」
 側近をたたき起こして寝不足に陥らせるようなばかばかしい理由が。
「理由とは、なんなんだ!?」
 知りませんよ、といつもなら心の中で毒づく・・いや、少しきつめにつぶやくところなのだが、今回は理由を知っている。
「なにか・・心当たりは?最近、変わったことはありませんでしたか?」
 例えば、セネトでユーリさまを999回続けざまに負かしたとか。
 賢帝と名高いムルシリ二世は髪を掻きむしり(おしい、もう少しで韻を踏めたのに)、椅子にどっかりと腰を下ろした。
「・・・思い当たらない・・」
 嘘をつけ!!・・・いかんな、寝不足のせいか、心がすさんでいる。
 はっとした表情で、陛下は顔をあげた。
「あれか・・!?いや、まさか、・・しかし・・」
「・・思い当たられましたか」
 じゃあ、さっさと解決して今日の仕事を片づけましょう。なにしろ、やらなけりゃならないことは山積みなんですからね。
「・・・昨日の昼・・・」
 昼?
「デイルにちゅーしているところを・・見られたのでは?」
 ・・・するなよ、12歳の息子に。
「アレには他意はなかった・・デイルがユーリに似ていてかわいかったのでつい・・」
 殿下もお気の毒に。いい年して、親父にちゅーなんてされたくなかっただろうに。
「・・・それが原因とは思えませんが」
 だいたい、それで寝所を抜け出したとして、目的はなんなんだ?皇太子の宮にでも行くんだろうか、夜中に?
「では、あのことか!?」
「どのことです?」
「昨日の夜・・」
 夜!まさしく、それです!!
「アレの風呂場を・・・覗いた」
 ・・・・なぜ、覗く必要があるんだ?一緒に入ればいいじゃないか。夫婦なんだし。
「卑怯な男と思われたのだろうか?」
 そりゃ、卑怯でしょう。
「・・・覗くつもりはなかったんだ・・ただ、少し早めに後宮に行ったら、ユーリの声が聞こえてきて・・風呂に入っているのを確かめるだけだったんだが・・その、なんだな」
「畏れながら、ユーリさまがそのようなことに気づかれることはないと思います」
 寝不足のせいだけではない眩暈に襲われながら、私は言った。
 このままでは、いつまでも真実に行き着かない。
「ユーリさまが抜け出されたのは、今朝のことですから、原因は昨日の夜でしょう。お休み前に・・なにか、ありましたか?」
 必死に昨夜のことを思い出そうとしている陛下の顔を見ながら、ため息をつく。
 やっぱり、今日は休めば良かった。
「そうだな・・あれの部屋に入って・・ワインを注いでくれたときは普段と同じだった・・・まだ髪が乾いていなくて、そこがまた色っぽくて・・ああ、ワインを勧めたら、一口だけ口を付けた・・頬が少し染まって・・かわいかった・・」
 私はいらいらしながら、陛下の言葉を聞いていた。睡眠不足は冷静さを失わせる。
「それから、どうされたんです?」
「肩を抱き寄せようとしたら、あれがかわいい声で『ねえ、カイルお願いがあるの』・・ユーリが私にお願いをするんだぞ!?」
「なんのお願いです?」
 早く、進めてくれ。
「『あたしと、セネトをして』」
「セネト!!それです!!」
 多少強引だが、私は叫んだ。
「陛下は、そのセネトに勝たれたのですか!?」
 すると、陛下は自慢げに胸を張った。
「もちろんだ、私はいまだかって、一度もユーリに負けたことはない」
 なにを威張っている・・。すべての元凶はそこにあるのに。
「それは、何度ほどです?」
 陛下は、眉間にしわを寄せた。考え込む横で、私は足を踏みならしたい衝動に駆られた。
 昨日ので999回、縁起が悪い。
「・・よくは知らないが・・1000度は越すのではないか?」
 越してません、まだ。
「・・・それが、原因です。おそらく、ユーリさまは、セネトに一度も勝たれないことで、自信をなくされたのでは?」
 自信を無くしたと言うよりは、リベンジに燃えていると言った方がよいが、この際どうでもいい。
「自信がないからこそ、陛下のそばを抜け出されたのです」
 そして、私は悲痛な表情を浮かべた。
「ユーリさまは、一度もセネトに勝てないご自分は陛下にふさわしくない、とお考えなのです」
 断定で言ってしまうところが、なんとも怪しいのだが、陛下は身を乗り出すようにして聞いている。
「まさか、そんなささいなことで?」
 まったく、ささいなことだ。そのささいなことで、私は睡眠不足になった。
「はい・・・いかがなさいますか?」
 いかがもなにもないが、陛下は深刻な顔で考え込んでおられる。
 畳みかけるように、続ける。
「このままでは・・ユーリさまは皇妃としての自分を恥じて、陛下の元を去られるかも・・」
「そんなことは、許さん!!」
 陛下が叫んだ。思い通りの展開だ。
「予想される事態を申し上げているだけです」
 淡々と見えるように演技するのは、お手のものだ。
「・・・イル、どうすればいい?」
 苦渋の表情を浮かべている陛下は格好良いが、苦渋の原因はたかがゲームだった。
 私も眉間にしわを刻み込んだまま、答える。
「・・陛下が・・負ければいいのです」
「・・私に・・・イカサマをしろ、と?」
 曲がったことが嫌いな陛下は、辛そうに言った。風呂場は覗いても、こういう正義感はしっかりしておられる。
 重々しく、うなずく。
 どうやら、仕事に入れそうだった。



「ハディ!!聞いてよ、非道いのよ!!」
 ユーリさまが飛び込んで来られたとき、私たちはちょうど帰り支度をしていた。
 今宵は月が綺麗だから屋敷まで遠回りをして帰ってもいいな、などと考えていたら、扉が勢い良く開いてユーリさまが登場されたのだ。
「まあ、いったいどうなさったのです」
 なぜか、すでにもらい泣きモードに入った声で、妻はユーリさまの髪を撫でた。
 妻の豊かな胸に顔を埋めながら、ユーリさまは涙声で訴える。
「カイルが・・カイルがあたしと本気でセネトをしないのっ!!」
 陛下の馬鹿。
 思いっきり不敬なことを考えながら、私はうなった。
 どうやら、手抜きがばれたらしい。ゲームの途中でそのことに気づいたユーリさまは寝所を飛び出してこられたようだ。悔しさに、ユーリさまの声は震えている。
「あたしっ!こんなの耐えられない!!」
 私は妻に目線で合図すると、取り残されたままの陛下の元に向かった。



 皇妃の寝室で、陛下は今にもぶったおれそうな顔をしていた。
 私の顔を見るなり、掴みかかるような勢いで話しかけられる。
「ユーリが腹を立てている!!アレに・・嫌われたんだ!!」
 ・・・なんというか・・
「イル、どうやら今回はおまえは策に溺れたようだな。ユーリは私のいかさまを見破ったぞ!!」
 言うと陛下は髪をばりばりと掻きむしり始めた。
「私は・・・どうすればいいんだ!!」
「まこと・・素晴らしいですな」
 なげやりなそぶりはケほども見せず、私は答えた。
 燐光を放つほどに恨めしそうな陛下の視線を受け止めて、平然と続ける。
「ユーリさまが陛下のいかさまを見破られたのは、陛下のお心の有りようをよく知っておられるから・・まさに、愛のなせるわざです」
「愛の・・?」
 私は、力一杯うなずく。
「そもそも、愛がなければ陛下の完璧な嘘をどうやって看破できるのです?」
 たかがいかさまだが。
「アレが・・私を愛している・・」
 陛下はつぶやかれ、突然復活した。
「そうか、そうだな、愛のなせる技、まさにその通り!!私たちの間には強い絆があるのだ!!」
 高らかに笑った陛下は、また真顔になった。
「で、ユーリが怒っている・・・どうすればいい?」
「とりあえず、今晩はお部屋にお戻りになって別々に過ごされた方が・・」
 一晩おけば、頭も冷えるかもしれない。なのに。
「それは、出来ない」
 きっぱりと陛下が言った。
「こんな気分のまま、夜を過ごすなんて、私には出来ない」
 なんて、分からず屋なんだ!!
 私は『オリエント一の名君』の顔を、まじまじと見た。こんなにガンコでだだっ子な人だとは・・!!
「だから、イル。なんとかしろ」
 これでは、暴君だ。私があきれてモノが言えないでいると、扉の外から声がした。
「皇帝陛下、皇后陛下がまいられます」
 妻の声だ!!いつもより固い声には、なみならぬ決意がうかがえる。
 しかしなぜ?
 陛下は、不安そうに私の顔を見られる。
 私は、とりあえず、うなずく。
「・・・入れ」
 扉が開いた。ユーリさまが、立っておられる。固い表情で、ぴったりとガウンの前を合わせて。
 はて?
 いつの間に着替えられたのだろう?
「皇帝陛下」
 ユーリさまが、口を開く。緊張のためか、口調が厳しい。
「どうしたのだ」
 陛下が訊ねられると、ユーリさまは膝をつかれた。
「皇帝陛下に、お願いがあります」
 なんと、他人行儀な慇懃無礼さ。私は驚愕している陛下を盗み見た。
「どうぞ、いま一度セネトのお手合わせを」
 陛下は、気を呑まれたまま、うなずかれる。
 いったい、どういうことなんだ。
 妻が、私の方をちらりと見た。どうやら、妻の入れ知恵らしい。
「わかった」
 陛下の言葉に、ユーリさまは妻の手を借りてガウンを脱ぎ捨てられた。
 おおっ!?
 ユーリさまが身につけておられたのは、すけすけのドレスと、その下からのぞく通信販売で買うような(断っておくが、私はそのようないかがわしいものに手を出したことはない)破廉恥な下着だった。
「では」
 言うなり、ユーリさまは陛下の前の寝椅子に腰掛けられる。もちろん、その上にはセネト盤が載っかっている。
 陛下はしばらくハニワのような顔(博識な私は、ハニワがどのようなものか知っている)であられもないユーリさまを見つめておられたが、やはり腰を下ろされた。
「イル、ハディ、退がるがいい」
「はっ!!」
 なにがなんだか分からないが、とにかく退出することにする。
 扉を閉めるときに見えたのは、鼻の下をのばしかけている陛下だった。


「で、どういうことだ?」
 私は廊下にでるやいなや、妻に問いかける。
「陛下に勝つためには、策を弄しなければと進言いたしました」
 涼しい顔で妻が答える。
「色仕掛けも、立派な策のウチですから」
 ・・・見事だ!!
 おそらく、ユーリさま欲しさに、陛下は真剣にセネトに取り組むだろう。が、しかし集中力の低下から、お勝ちになることはない。
 これで、ユーリさまの1000連敗も阻止される、はず。
「さすがは・・ハディ女官長だな」
「おそれいります」
 私たちは、見つめ合う瞳の奥でお互いをたたえ合った。
 私たちがいる限り、『賢帝と賢妃』真実の姿は他者に知られることはないだろう。
 ヒッタイト帝国に栄えあれ!!
 私は咳払いをする。
「・・ところで、ハディ・・・今夜は月が綺麗だ・・・少し遠回りして帰らないか?」

                  おわり

     

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