聖夜

                             by金こすもさん

 今夜は、クリスマス・イブ―――――。
 だけど・・・・古代オリエントには、クリスマスなんてないのだ。
 それが20世紀生まれのユーリにとっては、ちょっぴり淋しい。
 日本にいた時はパパやママと毬絵姉さん、そして詠美と楽しくクリスマスを過ごしていたのに〜。
「ふぅ〜ん、クリスマスってそんなものなのか。それは、どんな神の誕生日なんだ?」
 居間でくつろいでいたカイルに、あたしは簡単に説明してあげた。
「クリスマスってね。今よりもず〜とあとに生まれた、イエス・キリストの誕生日
なんだよ。その人は神の子っていわれてて、キリスト教をおこした人間だったの」
「ユーリも、そうなのか? そのキレスとかいう教だったのか? 」
「う〜ん。あたしの生まれた日本では不思議だけど、信者でなくてもその日はお祝いしてたよ。ここでの新年祭みたいに、厳しい地の季節を楽しくするための行事だったかもしれないね」
「ふぅ〜ん。それじゃ〜、今日も明日も楽しめるな。イルに、休暇をとれるいい言い訳ができたというものだ」
「えっ! 」

 カイルはワインを飲み干すと、ユーリを軽々と抱きあげた。

「ユーリの故国に敬意を表して、次回の元老院会議で新しい休日を作ろう。24日と25日は、ユーリの日と付けてな」
「あ、あの〜。それはいいけれど、放してよ。これから、あたし自分の寝所へ〜」
「だめだ。今夜から明日一日中、わたしと過ごしてもらうよユーリ。
キックリ、いるか! イルに伝えてくれ。明日は休むとな」
 カイルのわがままに、キックリはたじたじとなってしまった。
 そのなかで、ユーリは寝所へと連れて行かれてしまっていた。

「あっ・・・。やだ〜! カイル〜」
 柔らかな寝所に横倒されたユーリは、簡単に衣服を剥ぎとられてしまった。
 カイルの炎に燃えつきるまで、ユーリの滑らかな象牙色の肌をは薔薇色に染まっていった。
「ユーリゆっくりお休み、私のなかで〜。聖夜は今日だけではない。明日も明後日も、おまえと私にはいつでも聖夜があり続けるんだからな」
 大満足しきったカイルの下で、ユーリは荒い息づかいで深い闇に沈んでいった。
                  
☆メリー・クリスマス! 茹でたてなお二人さん。愛をこめて!!
                                  カイル〜+ユーリ〜☆

      

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