これは、666番を奥座敷でげっとされたマリリンさんの作品です。こっそりとメールでリクエストをされたマリリンさんから、むりやり奪い取りました。さすが悪代官、あなどれません。「リクエストのお応えします」などと書きながら、原稿を忘れず奪い取る。ふっふっふ・・
 金こすもさんのHPに載せていただいたしぎりあの「逃げた魚」の続編です。お楽しみください!(^^)!

「つかまった魚」

                 byマリリンさん

おれは、池の主といわれた魚だ。
今は、王宮中庭の池の主といわれている。
ここへ来てから食べ物はいいし、運動はしないしふた回りほど大きくなった。(と皇帝陛下は言っている)

皇帝陛下は、おれを食べてしまいたいという顔でいつも睨んでくるが絶対に食べられることはない。
皇妃に皇太子、最近はピア皇子までが「食べちゃだめ」と言ってくれるからだ。
たとえ皇帝といえど、手はだせない。

今日も池を覗いている皇帝陛下に水をかけてやった。
怒った皇帝陛下はおれを棒でつつこうとしたところを、皇妃とふたりの皇子にみつかり怒られていた。
「お魚をいじめちゃ メッ。かわいしょう。」と泣きながら抗議するピア皇子
かわいいぞ
3人に怒られている皇帝陛下の拳は、きつく握りしめられ、ぶるぶる震えている。
「私と魚とどっちが大切なんだ!」
あまりにもばかばかしいこのセリフ 口にはだせないがきっと心の中で叫んでいるんだろうな。


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ところで、最近のおれの悩みはピア皇子だ。
皇妃が「この魚は、私と皇太子が捕まえましたの」と言うものだから自分も捕まえたと言ってほしくて、毎日竿を持って池にやってくる。
もちろん、たも網も持ってくる。
しかし、しかしだ。いくらなんでも、ピア皇子に捕まるには、おれは大きすぎる。

餌に食いついてやれば、ピア皇子は竿と一緒に池へ飛び込んでくるし、たも網に入ってやれば、持ち上げられずに泣いている。

少しダイエットすれば何とかなるかと餌を食べないようにすれば、餌を食べてくれないとだだをこねる。

おかげでおれを見る皇帝陛下の目はますます冷たい。

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最近おれは、考えている。
おれは、幸せな魚か?それとも不幸な魚か?
だれか、教えてくれ         


                               おわり

      

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